新型コロナウイルスに感染した愛知県の男性が、市内の飲食店2軒をはしごしていたことが判明しました。
今回は、この男性の家族や詳細をご紹介します。
◆愛知・蒲郡のフィリピンパブにて
この問題が発生したのは、2020年3月6日。
場所は愛知県蒲郡市の繁華街です。
男性はまず居酒屋に出かけ、その後、フィリピンパブへ繰り出しています。
フィリピンパブへの入店が午後6時すぎなので、居酒屋に行ったのはもっと早い時間だったのでしょう。
◆50代男性の行動
男性の年齢は50代。
孔子の論語では「天命を知る」段階であり、相応の分別がある年齢ですね。
しかし男性は、新型コロナウイルス検査で陽性と確認された当日、自宅待機を要請されたにもかかわらず、飲みに出かけたのです。
1軒目の居酒屋の様子は、詳細が分かりません。
2軒目のフィリピンパブを訪れたのは、午後6時過ぎ。
開店直後に入店した男性は、最初はおとなしく飲んでいました。
その後、カラオケでHOUND DOGとキャロルの曲をリクエストして、気持ち良さそうに店内に歌声を響かせます。
ホステスと肩を組む姿も見受けられました。
画像に移った姿は、中年太りの体系で、グレーのシャツに黒いズボンを着用しています。
午後6時半、オーナーのところに「コロナ患者が店にいる」との情報が入ります。
慌てて店のスタッフに確認させると、
俺は陽性だ
と認めたので、すぐに退店させ、保健所と警察に通報しました。
◆男性の家族
男性は家族に、
今から駅前でコロナウイルスをばらまく
と言って飲みに出かけたということです。
ちなみに男性は4人家族。
同居する両親は発熱や呼吸困難を訴えて2日に入院し、3日に感染が確認されていました。
ということは、残された1人の家族に「コロナをばらまく」と話したことになりますね。
おそらく奥さんなのでしょう。
子供はいないのか、いたとしても独立している年齢ですね。
◆50代男性の罪と罰
フィリピンパブにはすぐに保健所の職員が駆け付け、店内や周辺の消毒をしました。
しかし当面は、こんな店に来てくれるお客さんはおらず、スタッフも濃厚接触者として自宅待機となるでしょう。
店はしばらくの間休業を余儀なくされます。
男性は店側から、相応の損害賠償を請求される可能性があるでしょう。
また店のオーナーは、
当日働いていた従業員も生活の基盤を完全に奪われてしまった。これは“テロ”にほかなりません。厳重な処罰をしてほしいです
と話しています。
男性を方で裁くことはできるのでしょうか?
これについて、今井靖博弁護士は、
- 「ばらまいてやるぜ」という宣言自体が故意があたり、お店の人やお客さんが実際に新型コロナウイルスに感染してしまった場合には傷害罪に当たる
- お店が休業をせざるをえなかったとか業務が妨害された場合には威力業務妨害罪に当たる
と話しています。
傷害罪は刑法第204条により、15年以下の懲役または50万円以下の罰金。
威力業務妨害罪は刑法第234条により、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。
◆有名人の反応
愛知県出身の高須克弥(たかす・かつや)院長は、
大馬鹿者! 要請では駄目だ。自宅待機を強制できんのか 命令できんのか! 理解できんのか。病人や老人にとって、このおっさんは歩く凶器なんだよ。わかれよ
と激怒しました。
男性だけでなく、男性の行動を許した行政に対しても、痛烈に批判しています。
『直撃LIVE グッディ!』でこの問題を取り上げた安藤優子(あんどう・ゆうこ)さんと木村太郎(きむら・たろう)さんは、
安藤:木村さん、木村さん!蒲郡の話に戻りたいんですけど
木村:あのね言い換えると…
安藤:男性は自宅待機、待機、この待機ってどこくらい強制力が…
木村:あのね…ちょっと聞いて
木村:韓国だったら間違いなく逮捕されてますよ。今、日本はコロナウイルスに対する緊張感があまりにも薄すぎる
木村:で、質問なんだっけ?
安藤:まさにこの男性の話ですよ
と、怒りのため(?)会話が噛みあっていませんでした(^^;)
◆まとめ
今回は、愛知・蒲郡の「コロナばらまき男」を取り上げました。
新型コロナウイルス騒動が、早期に終息することを願っています。
コメント