今回は「信長のシェフ」の続編をとりあげたいと思います。
信長のシェフとは、現代の料理人ケンが、戦国時代にタイムスリップし、記憶の大部分も失ってしまうのですが、残った料理の技法や料理に関連する記憶を頼りに、信長の料理頭に取り立てられるお話です。
信長に気に入られながらも数々の難題を申し付けられ、材料も調味料も無い中を、ケンは自身の知識と創意工夫で乗り越えていきます。
このお話、主人公を取り囲む人物の中でも良い味を出しているのが、女忍者の「楓」です。
芦名星の艶やかな演技も相まって、物語に文字通りスパイスを加えています。
こんな魅力的な女忍者が本当にいたらいいな~と思うのですが、実は、まったく存在しない人物でもなさそうです。
女忍者「楓」は他の物語にも登場します。
時代小説「信長の首」という小説には、伊賀くノ一 楓が登場します。戦国時代を背景に、運命にもてあそばれる男女の悲哀を描いた物語です。
有名なところでは?ラムちゃんでおなじみの人気コミックうる星やつらに「かえで」というくノ一が登場します。
結構ドジを踏む忍者に描かれています。
物語ではありませんが、「伊賀楓樹(いがふうじゅ)」という種類の樹木もあるようです。この種類は茶道で用いられることから分かるように、名称も見た目も何とも風流で儚い感じです。
他にも様々な物語などに出てくることを考えると、伊賀くノ一「楓」は実在したか、またはモデルとなる女性が存在したと考える方が自然かもしれません。
後世にも、痕跡を残さないところが、くノ一の矜持なのかもしれませんね!
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