思わぬところから、佐世保小6事件の続報です。
46歳の男性教諭が担任する6年生の男子児童に「窓から飛び降りて!」という趣旨の発言をしていたことが分かりました。
◆何が起こったのか?
(イメージ)
長崎県雲仙市の小学校で6月下旬、授業参観が始まる直前、校舎3階の教室で児童らと数字を言い合うゲームをしていました。
男子児童が「先生に勝てます」と言った際、「先生に勝てなかったら窓から飛び降りてもらうかな。冗談だけど」と発言しました。
当時、男子児童の保護者も含め10人ほどの保護者が教室に集まっており、見ていた親の抗議を受けて教師や校長らが謝罪しました。
◆男性教諭の罪と罰
男性教諭は、雲仙市の教育委員会から7月31日付で訓告の処分を受けました。
訓告とは、公務員が業務上の義務違反をした場合に、監督の地位にある者が、その責任を確認し将来を戒めるために行う処分です。
法律上の懲戒処分ではなく、記録にも残らないため比較的軽い処分といえます。
教諭は「今後このようなことがないよう言葉に十分気をつけながら、子どもたちと接していきたい」と反省しているとのことです。
◆なぜ、騒ぎになるのか?
「窓から飛び降りて」とは、本人も言っているように単なる冗談であったと思われます。本来、あまり大騒ぎする事でもないでしょう。
しかし、言ったタイミングと人物が決定的に悪かったと言えます。
まず、事案のあったタイミングは「命の教育週間」に設けられた道徳の授業参観の直前でした。命の教育の前に「飛び降りて」はいただけません。
そして、6月という時期に長崎県内の小学校で「命の教育週間」が行われる意味は、容易に想像できます。
10年前の佐世保小6同級生女児事件です。
そして何と、この男性教諭は、佐世保小6事件の加害女児・被害女児の担任を務めていた人物でした。
男性教諭は冗談で発言したと思いますが、周囲はそういう目で見てくれないでしょう。小6事件までも、男性教諭の指導が原因ということになりかねません。
おりしも、佐世保では女子高生による事件が新たに発生したばかりです。形だけではない、魂のこもった「命の教育」が求められています。
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