無料通信アプリ「LINE」を通じた中学生との交流がトラブルになった山本景・大阪府議(34)が、所属する大阪維新の会府議団に離団・離党届を提出しました。
◆何があったのか?
山本景府議は昨年秋、祭りで知り合った中学生らとLINEで交流を始めましたがトラブルになり、「絶対に許さない」など威圧的なメッセージを送ったことが問題となりました。
大阪維新の会府議団は先月、「社会的影響が大きい」として山本景府議を除団処分としましたが、山本氏が不服申し立てをしたため、処分が保留されていました。
しかし、山本景府議は今日になって態度を軟化させ、「処分決定が長引くと迷惑を掛ける」と不服申し立てを撤回する考えを示しました。
維新府議団の青野剛暁(よしあき)代表は離党届を受理せず、22日の綱紀(こうき)委員会で正式に除団を決める方針ということです。
(山本景府議1)
◆離党と除団の違いとは?
離党も除団も、党を離れるという意味では同じですが、両者には大きな隔たりがあります。
離党とはあくまで自発的な党籍の抹消であり、将来的な復党もあり得ます。事実、一旦政党を離党してからいつの間にか元のさやに納まっている政治家の例は枚挙にいとまがありません。
一方、除団(除名)とは、党による強制的な党籍の抹消であり、通常、将来的な復党はありません。
これは、大阪という地盤の中で大阪維新の会という強力な後ろ盾をなくすことを意味します。
こうなると、活動資金や府議会での発言権など、政治活動に大きな影響が出るでしょう。
さらに、選挙となるとよほど個人としての信頼が厚くない限りは、当選するのも難しくなります。
政治家という職すらも失うこととなってしまうのです。
(山本景府議2)
◆まとめ
山本景府議は、「大阪都構想には賛成する。次期府議選は無所属で出馬したい」と説明したということです。
この間までの強気がウソのようです。やはり背に腹は替えられないということでしょうか。
政治家として、自分の行動や発言には後々まで責任を負うことが大切だと思います。
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