東京・小岩で男が帰宅途中の女子高生に液体をかけて逃走する事件がありました。
◆何があったのか?
9月17日午後9時ごろ、東京都江戸川区南小岩のマンションで、帰宅途中だった住民の高校3年の女子生徒(17)が男に液体をかけられました。
女子生徒は顔に痛みを訴えて病院に搬送されましたが、意識ははっきりとしています。液体は臭いなどからシンナーとみられています。
男は自転車で逃走しており、警視庁小岩署が行方を追っています。
(JR小岩駅)
◆シンナー男の罪と罰
女子生徒は顔に痛みを訴えています。
加害者の故意の行動により生理的機能を害した場合、傷害罪が成立し、刑法204条により15年以下の懲役または50万円以下の罰金とされます。
また、周辺では8月にも、夜間に自転車の男に若い女性が、接着剤のような液体をかけられる事件がおきています。
仮に同一犯だとしたら、傷害罪が複数成立することも考えられます。この場合、傷害罪同士が併合され、15年×1.5=22.5年以内の懲役刑とされます。
罰金の場合は、単純に合計されます。
◆まとめ
シンナーには皮膚粘膜を刺激する作用があり、付着した部分は発赤、水泡、びらん、潰瘍などを生じ、跡が残ってしまう可能性があります。
また、目に入った場合は液体が角膜に浸潤するほか、重症例では角膜がにごり、視力低下や失明する危険があります。
男にどのような目的があったのか分かりませんが、やったことは悪質で、非常に危険なことです。
深刻な被害者がでる前に、取り押さえる必要がありますが、犯人の割り出しには、やはり、防犯カメラの映像が効果的です。
現在は、カメラ映像はコンビニやマンション単位の自主的なカメラ設置に頼っています。
監視社会への懸念はありますが、今後は、組織的・計画的な防犯カメラの設置を検討するべきではないでしょうか。
コメント