「LINE」で中学生とトラブルを起こしていた山本景大阪府議に対し、大阪維新の会は、従来の「除団処分」を緩和し、「離団処分」とすることを決定しました。
◆何があったのか?
山本氏は昨年10月、地元の祭りで知り合った女子中学生らとLINEでやり取りするうちにグループから外された山本氏は、生徒らに「ただでは済まさない」などのメッセージを送り問題となりました。
また、下校途中の生徒に「おごったろか?」と声を掛けて事務所に招き入れ、たこ焼きやお菓子などを提供して意見交換したことなどにも疑問の声が上がっていました。
(山本景府議1)
◆山本景LINE府議の功罪
山本景府議が所属する大阪維新の会は、除団の方針を表明していましたが、山本府議より処分が重すぎると不服申し立てがなされました。
これを受け、大阪維新の会府議団は、22日午後6時ごろから再度協議を行い、山本府議本人を呼んで、最も重い除団ではなく、離団処分にすると告げました。
処分を軽くした理由について、府議団の幹部は「除団に近いと考えているが、行為を違法とする証拠がないため」と説明しています。
幹部が話すように、離団も除団も、党を離れるという意味では同じですが、実は両者には大きな隔たりがあります。
離団とはあくまで自発的な党籍の抹消であり、将来的な復党もあり得ます。
一方、除団(除名)とは、党による強制的な党籍の抹消であり、通常、将来的な復党はありません。
このように、大阪維新の会という後ろ盾を持つということは、活動資金や府議会での発言権、さらに、次の選挙での当落にも大きな影響を与えることとなります。
以上のことを考えると、今回の処分が緩和されたことは、山本景府議がぎりぎりの生命線を勝ちとったといえるのかもしれません。
(山本景府議2)
◆まとめ
山本景府議が立候補を断念した交野市長選挙は9月7日に投開票され、新人候補が現職候補を、わずか127票差で破り初当選しました。
山本景府議の一連の騒動が、投票率を押し上げ、4期目と長期化していた現職を打ち破ることが出来たのだとしたら、山本府議の功罪の「功」の部分ということができるのかもしれません。
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