11月5日朝、大阪市北区のビルで、女性を刃物で刺したとして、66歳の男が逮捕されました。
◆出所後1ヶ月で知人女性を刺す
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、大阪市西成区の無職の男(66)です。
男は、午前8時半すぎ、大阪市北区兎我野町のビルで、知人とみられる38歳の女性の胸を刃物で刺し、殺害しようとした疑いが持たれています。
女性は、顔や首、胸など11カ所刺され、重傷です。男は、「女性との間に金銭トラブルがあった。殴られた
ので刺した」と供述し、正当防衛を主張しています。
男は、2008年5月に京都・舞鶴市の女子高校生殺害事件で、逮捕・起訴され、2014年7月に無罪が確定していました。
男は京都府舞鶴市の女子高生殺害事件で無罪が確定する前の昨年8月、窃盗事件で実刑判決を受けており、今年9月末ごろ出所したばかりでした。
◆66歳無職男の罪と罰
男は女性を11カ所刺しており、警察は殺意があったとみています。
人を殺害した者は、刑法第199条により死刑または無期もしくは5年以上の懲役が科され、未遂に終わった場合でも刑法第203条により罰せられます。
未遂犯の刑罰は本犯と同じですが、刑法第43条により刑を減軽することができるとされており、通常、減軽されます。
(事件現場)
◆まとめ
刑務所に収容された場合でも刑期前に仮釈放されるケースは多いので、窃盗で服役していた中容疑者も模範囚として仮釈放されていた可能性があります。
仮釈放の精神は、早期に社会生活の機会を与え、更生や社会復帰を円滑に進めさせるものですが、本件についてはその期待を見事に裏切られました。
このような事件が起こると、京都舞鶴事件の無罪は本当だったのだろうか?と首をかしげたくなります。
再度、舞鶴事件も含めた、徹底した再捜査が必要です。
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