2014年11月8日、フィギュアスケートのグランプリシリーズ第3千公式練習中に、羽生選手が他の選手に
衝突されるアクシデントがありました。
◆直前公式練習中に羽生選手と衝突
衝突してきたのは中国代表のエン・カン選手です。
衝突後、その場に倒れ込んだ羽生選手は口を押え、約2分間立ち上がれない状態となりましたが、それでも最後は何とか自力で立ち上がりました。
羽生選手の額からは血が流れていましたが、リンクを離れるときには目はうつろで、リンクの外で緊急治療を受ける事態となりました。
ふらふらしながらもリンクサイドで関係者と話し合った羽生選手は、約10分後、頭にテーピング、あごに絆創膏を貼って再びリンクに戻りました。
大きな拍手と歓声を送るスタンドへ、自身も鼓舞するように
右手を突き上げました。
エン・カン選手は、そのまま棄権と公表されましたが、出番の直前にリンクに復帰しました。
(エン・カン選手 画像)
◆エン・カン選手の罪と罰
競技は異なりますが、2014年サッカーワールドカップで、ウルグアイ代表ルイス・スアレス選手が相手選手にかみついた行為は、試合後、FIFAから処分が下されています。
処分の内容は、9試合の出場停止処分と4か月間のサッカー活動の禁止処分、さらに罰金として10万スイスフラン(約1135万円)の支払いが言い渡されています。
今回の事故は、羽生選手は後ろ向きでしたが、エン・カン選手は正面から来ていたように見えました。今回も国際スケート連盟が何らかの処分を下す可能性もあります。
(羽生結弦 選手 画像)
◆まとめ
大きな大会の直前に激しい衝突事故を起こしたにも関わらず、エン・カン選手も羽生選手もリンクに立ち続けました。
すさまじい精神力だと思います。
このような、アスリートが困難に立ち向かう姿に、我々は感動を覚え、勇気をもらい、惜しみのない拍手を送ってしまうのでしょう。
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