2014年11月9日、神奈川・相模原市の路上で、29歳の女性が刺されて重傷を負った事件で、警察は、近くに住む51歳の男を逮捕しました。
◆29歳女性、数カ所刺され重傷
逮捕されたのは近くに住む無職で51歳の男です。
男には、9日午後3時ごろ、相模原市南区の住宅街で、買い物帰りの29歳の女性の首や胸などを数カ所刺して、重傷を負わせた疑いが持たれています。
男は、現場からおよそ60メートルのマンションに住んでおり、被害者の女性もその2軒隣のマンションに住んでいますが、女性は武田容疑者を「知らない」と話しています。
事件直後、目撃情報などから武田容疑者が浮上し、捜査員が任意同行を求めましたが拒否されたため、10日午前2時40分ごろ、合鍵を使って男宅に入り、身柄を確保しました。
男は「事実については、やっていない。それだけだ」と、容疑を否認しています。
◆51歳無職男の罪と罰
男には、29歳の女性の首や胸などを数カ所刺して、重傷を負わせた疑いが持たれています。
このような行為は殺人罪を構成し、刑法第199条により死刑または無期もしくは5年以上の懲役刑となります。さらに殺人罪は刑法第203条により「未遂も罰する」とされています。
(事件現場・画像)
◆同じような事件の判例
同じような事件の判例としては、2007年4月に川崎市宮前区の路上で発生した通り魔事件があります。
この事件の被告は、帰宅途中の女性を包丁で2回突き刺し、全治3ヶ月の重傷を負わせたとして、殺人未遂の罪に問われ、懲役15年を求刑されました。
被告は一貫して犯行を否定し無罪を主張しましたが、判決は懲役10年の実刑判決となりました。
◆まとめ
容疑者は犯行を否定しており、真相はまだ闇の中にあります。しかし、警察も合鍵を使って容疑者宅に入ったということは、犯人についてかなりの証拠を押さえている可能性があります。
また、決め手となるのは防犯カメラの映像なのかもしれません。
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