2014年11月21日午後、愛媛・愛南町の老人保健施設で、入所者の89歳の女性の髪の毛を引き抜いて、けがをさせた女が逮捕されました。
◆入所者の髪の毛を引き抜く
傷害の疑いで逮捕されたのは、愛南町在住でパート職員の女(25)です。
女は21日、勤め先の愛南町の老人保健施設「なんぐん館」で、入所している89歳の女性の髪の毛を引き抜き、全治1週間のけがをさせた疑いが持たれています。
愛媛県警が施設から通報を受け、関係者から話を聴いていましたが、女の容疑が固まったとして、22日夜、逮捕しました。
女は、2014年9月下旬から、この施設に勤務し、介護全般の仕事をしていたということです。
(なんぐん館1)
◆25歳女・老人施設職員の罪と罰
女は、勤め先の老人保健施設に入所している89歳の女性の髪の毛を引き抜き、全治1週間のけがをさせた疑いが持たれています。
このような行為は傷害罪を構成し、刑法第204条により15年以内の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
(なんぐん館2)
◆同じ種類の事件
同じ種類の事件としては、2007年~2008年にかけて長崎県内の障害者支援施設で発生した虐待事件が思い出されます。
この事件で主犯格の当時20代の男は、寝たきりの入所者男性(当時76)を介助中に右腕等をこぶしで数回殴り、約80日間の右尺骨骨折の重傷を負わせました。
また、ほかの男性(当時48)に対しても腹を殴り、肋骨骨折の重傷を負わせています。
長崎地裁は被告を「体の自由が利かず、意思表示や反論が十分にできない入所者に対して、被害者を支援する立場であるはずの被告による粗暴で短絡的な犯行」と指弾しました。
さらに、「今回の犯行以外にも入所者への暴力が認められ、常習性も否定できない」と述べ、懲役2年の求刑に対し懲役1年4ヶ月の実刑判決をくだしました。
◆まとめ
今回の愛媛県の事件については、入所している79歳の女性の腹などに、刺されたような6カ所の傷があるのが見つかっており、愛媛県警は、今回の事件との関連を調べています。
もし県警の読み通り、女に関わりがあれば、実刑は免れないでしょう。介護職員である前に、人間であるべきであったということです。
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