31歳父親の罪と罰 【大阪・高槻】 生後1ヶ月の長男に暴行

2014年2月に、生後まもない息子の頭に大けがをさせた疑いで、31歳の父親が逮捕されました。
◆生後1ヶ月の長男に暴行・意識不明
傷害の疑いで逮捕されたのは、大阪府高槻市に住む31歳の無職の父親です。
父親は、2014年1月23日から2月15日までの間、生後1ヶ月の長男の頭に暴行を加え、慢性硬膜下血腫の重傷を負わせた疑いが持たれています。
男の子は、2014年2月に、意識不明の重体で病院に搬送され、頭の内部に出血をともなうけがをしていることから、頭に強い衝撃を受けた疑いがあるとして、警察が捜査を続けていました。
警察の調べに対して、父親は「間違いありません」と容疑を認めています。男の子は現在も意識は戻っていません。
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(虐待事件現場)
◆31歳父親の罪と罰
父親は、生後1ヶ月の長男の頭に暴行を加え、慢性硬膜下血腫の重傷を負わせた疑いが持たれています。
このような行為は傷害罪を構成し、刑法第204条により15年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
窃盗罪や詐欺罪、横領罪などには親族相盗例があり、親族間で発生した事件について刑罰が免除されますが、傷害罪にはこのような規定はなく、しっかりと罰せられます。
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(大阪府警高槻警察署)
◆同じ種類の事件
同じ種類の事件としては、2014年4月に判決が出た、宇都宮の虐待事件が上げられます。
この事件は、29歳の父親が生後間もない長男を虐待したとして、傷害罪に問われたものです。
宇都宮地裁は判決理由で「ストレスをため込み、いらだちを生後1カ月の長男にぶつけるという身勝手な犯行に酌むべき点はない」と指摘しました。
一方で「今後は母親が監督することを約束し、被告も長男の養育費を支払うことを約束するなど更生を誓っている」とし、懲役3年の求刑に対し懲役3年、保護観察付き執行猶予5年を言い渡しました。
◆まとめ
逮捕前、父親はテレビの取材に対し、「(子供が病院に搬送されたことは)知りません。あなたに関係ないです」などと答えていました。
病院への搬送はおそらく知っていたでしょうが、長男の心の哀しみは知らなかったことでしょう。
塀の中で長男の心の叫びを聞いてくるべきです。

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