2014年12月4日未明、金沢市などの国道8号線で、男が車を割り込ませ、刃物で切りつけるなどの通り魔事件が相次いで起きました。
◆車で割り込み連続通り魔
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、石川県白山市在住で36歳の無職の男です。
最初の事件が起きたのは12月4日午前0時15分ごろ、石川県白山市の国道8号線で、男性が乗用車を運転していたところ、車で割り込んできた容疑者が降りてきました。
容疑者は「ケンカがしたい、ぶっ殺すぞ」と言い放ち、男性に殴る蹴るなどの暴行を加え、この後30分の間に野々市市と金沢市でも男性2人を刃物などで襲い、けがをさせました。
石川県警は4日午後、白山市内のコンビニエンスストアの駐車場で容疑者の車を発見し、逮捕に至りました。
◆36歳無職男の罪と刑罰
警察は容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕しています。
殺人未遂罪は殺人罪と同じく、死刑または無期もしくは5年以上の懲役刑(20年以内)となりますが、刑法第43条により、その刑を減軽することができます。
(事件現場)
◆同じ種類の事件
連続通り魔で殺人未遂で逮捕された事例としては、2010年に発生した取手駅通り魔事件が思いだされます。
この事件の犯人は、JR取手駅前に停車中の路線バスに乗り込み、乗客の中高生らに切りつけて8人にケガを負わせたとして、殺人未遂容疑で逮捕されました。
水戸地裁は判決理由で「劣等感に追い詰められ、死刑願望から優秀な生徒たちを道連れにしようとした動機は、独り善がりで身勝手極まりない」と非難しました。
また、「通勤、通学客で混雑するバスの中で手加減せず無差別に襲っており、社会に大きな不安や衝撃を与えた結果は重大だ」と述べ、懲役5年の求刑に対し、懲役3年6ヶ月を言い渡しました。
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◆まとめ
容疑者は車を割り込ませ、「ケンカがしたい、ぶっ殺すぞ」と言い放つなど、かなり狂暴な手口です。
取手の事件の犯行理由は、「リストラされ再就職がうまく行かず、自分の人生を終わらせようとした」というものでした。
今回の事件の背景には、いったい何があったのでしょうか?
コメント
ついにおっさんってゆわれた