【東京・練馬】30歳 元塾講師の罪と罰〜20代女性をLINEで脅迫100件?

元塾講師の男が、元教え子の女性にデートの誘いを断られたため、LINEで女性を脅したとして警視庁に逮捕されました。

◆20代女性をLINEで脅迫100件

脅迫の疑いで逮捕されたのは、30歳の元塾講師の男です。
男は2014年11月下旬、以前、講師を務めていた学習塾の元教え子で会社員の女性(20代)に対し、LINEを使って脅した疑いがもたれています。
LINEには「警察に書類送検されれば、職場にも連絡がいき、場合によっては解雇ですよ。良いですね」などと書かれていました。
男はこの直前、女性にデートの誘いを断られていて、その後、脅迫する内容やデートの誘いなどあわせて100件近くのLINEを送っていたということです。
取り調べに対し、男は容疑を認めています。

◆30歳・元塾講師の罪と刑罰

男は20代の女性に対し、LINEを使って「書類送検されれば会社を解雇される」と脅した疑いがもたれています。
このような行為は脅迫罪を構成し、刑法第222条により、2年以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
いったい何を書類送検すると言っているのかは不明ですが、仮に女性が不正行為をやっていたとしても、女性を脅すことが目的であれば脅迫罪は成立します(判例)。

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◆同じ種類の事件

脅迫罪の事件としては、2010年に大阪で発生した警察官による脅迫事件が上げられます。
この事件で35歳の警部補は、遺失物横領容疑で会社員を取り調べた際、「殴るぞおまえ。手出さへんと思ったら大間違いやぞ」などと脅したとされました。
大阪地裁は公判で「犯人と決めつけて繰り返し怒鳴り、自分が求めるような供述を迫った悪質な犯行」と非難しました。
さらに「刑事責任は軽視できず、懲役刑の選択も考えられる」とした上で、社会的制裁を受けていることなどを理由に「罰金刑の金額を、法定の上限とするのが相当」と結論付けた。
判決は罰金20万円の求刑を上回る罰金30万円が言い渡されました。

◆まとめ

100件近くのメッセージを送る行為は、ストーカー規制法にも抵触しそうですが、LINEはメールではないため、現状、対象外となっています。
法律も、時代の変化に頑張ってついていってほしいですね。

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