2015年2月15日、京都のデパートで販売したうどんに縫い針が混入した可能性がある事が分かりました。
京都・縫い針混入
縫い針の混入を発表したのは、高島屋京都店(京都市下京区)で、2月10日に販売したうどんに長さ約3・7センチの縫い針が混入していた可能性があるということです。
京都府向日市の女性がうどんを購入し、別の店舗で買った別メーカーのうどんと一緒に調理したところ、食事中に縫い針が混入していることに気づきました。
女性にけがはなく、高島屋では、この商品を作った製麺店から仕入れた14種類の麺類の販売を中止し、ホームページで注意を呼びかけています。
事故ではなく事件
縫い針が混入した製麺店をめぐっては、既に「藤井大丸」と「大丸京都店」で販売された商品に縫い針が混入していたことが判明しています。
京都府警下京署は藤井大丸、大丸京都店のケースでは既に、何者かが針を入れたとみて偽計業務妨害事件として捜査しています。
今回、系列が異なる高島屋で縫い針混入が見つかったことで、犯人の狙いは製麺店の「薬師庵」である可能性が高くなってきました。
薬師庵の工場には、風圧でほこりなどを取り除く機械があり、商品を出荷する前には金属探知機でチェックが行われます。
工員には貴金属などの持ち物がないかを調べるシステムもあるため、工場での混入は考えられないということです。
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薬師庵が狙われる理由とは?
なぜ、犯人は薬師庵を狙うのでしょうか?
薬師庵の社長は銀行出身で、デパートへの売り込みを足がかりに全国へ販路を展開し、中国進出も視野に入る人物です。
同社の前取締役である社長の娘は、京都青年会議所の理事長をつとめ、2011年4月の京都府議会選挙に民主党から出馬(落選)した経歴があります。
会社は順調に成長する一方で、「昇給・ボーナス・退職金・年末年始・GW・夏休み・盆休み・残業手当てが無い」などの書き込みも見られ、社員の中には不満を募らせている人物もいるようです。
2013年のアクリフーズ事件で、契約社員の男が工場ラインの冷凍食品に農薬を入れたのも、会社の待遇などに不満をもったことが原因でした。
あくまで可能性の一つですが、このような社員が事件を起こした可能性も否定はできません。
取引先販売店一覧
薬師庵は関西と関東を中心に約300の取引先に「生めん」を納入していますが、具体的な取引先の販売店名を明らかにしていません。
以下に、分かる分のみ掲載します。
高島屋
伊勢丹
クイーンズ伊勢丹
紀ノ国屋
明治屋
恒川 青葉台店 (横浜市青葉区)
成城石井 青葉台店 (横浜市青葉区)
成城石井 市ヶ尾店 (横浜市青葉区)
成城石井 美しが丘店(横浜市青葉区)
成城石井 新横浜プリンスぺぺ (横浜市港北区)
成城石井 大倉山店 (横浜市港北区)
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