2015年3月6日、札幌で現役教師が車上荒らしを行い、気付いた持ち主の男性に暴行をはたらいた疑いで逮捕されました。
◆車上荒らし・馬乗り暴行
強盗致傷の疑いで逮捕されたのは、札幌市厚別区の市立中学校に勤務する40歳の男性教諭(北広島市希望ケ丘在住)です。
教諭は3月6日午後10時15分ごろ、札幌市厚別区厚別南のアパートの駐車場で、ワンボックス車に侵入し物色しました。
持ち主の団体職員の男性(38)が発見したところ、教諭は逃げようとして男性を押し倒し、馬乗りになって暴行しましたが、男性に取り押さえられました。
被害に遭った男性は右手にケガを負いました。教諭は酒を飲んでおり、「お金が欲しくてやった」などと容疑を認めています。
(北海道警・厚別署)
◆40歳男性教諭の罪と刑罰
教諭は車上荒らしを行い、気付いた持ち主の男性に暴行を加え、右手にケガを負わせました。
強盗が人を負傷させる行為は、刑法第240条の強盗致傷罪を構成し、無期または6年以上の懲役が科されます。
教諭に最初から強盗の意思はなかったと思われますが、捕まるのを恐れて暴行を行い、ケガを負わせたならば強盗致傷罪が成立します。
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◆過去の判決例
近いケースの事件は見つかりませんでしたが、参考までに2010年に愛媛県で中学校教師が下着窃盗をはたらいた事件がありました。
この事件で47歳の男性教諭は、松山市内の3階建てマンションに住む女性宅に侵入し、下着や水着など計約35点を盗んだとして松山地裁に起訴されました。
地裁は公判で「高い倫理観が求められる教職の立場にあって、同種犯罪を繰り返し、教職員への信頼を失墜させかねず社会的影響は大きい」と指摘しました。
判決は懲役1年6ヶ月の求刑に対し、懲役1年4ヶ月、保護観察付き執行猶予3年を言い渡しました。
◆まとめ
今回の事件で、被害に遭ったワンボックス車は後部荷台のドアがもともと壊れており、教諭はそこから車内に侵入したとみられます。
偶然、ドアが壊れた車を見たから犯行を思いついたのか?
犯行を思いついたら、偶然、ドアが壊れた車があったのか?
何れにしても、教師が行ってよい業であるはずがありません。
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