宮城県大衡村が、跡部昌洋村長のセクハラ問題を機に混乱を極めています。
跡部昌洋村長・村議会を解散!
この問題は、大衡村の跡部村長が、50代の村の女性職員に対し、性的関係を強要するなどセクハラを繰り返し、女性職員から損害賠償請求を提訴されたものです。
村長に対する提訴を受け、大衡村村議会は、「跡部村長に説明を求めたが、議会と村民を納得させる回答を得られなかった」として、2015年3月16日、不信任決議案を可決しました。
跡部村長は、地方自治法第178条に基づいて、10日以内に議会を解散するか、失職するかの選択を迫られていましたが、議会の解散を選びました。
解散理由について、跡部村長は「不信任された以上、議会に出席するわけにいかず、予算案も否定されたも同然で解散せざるを得ない」と話しています。
(大衡村役場)
解散後はどうなるのか?
地方議会が解散された場合、40日以内に地方議員選挙が行われることになります。
この選挙で村議会が成立し、仮に再度、村長不信任案が可決された場合、村長は再度、村議会を解散することはできず、失職することとなります。
一般的に議会を解散しても、同じ議員が立候補してくるケースが多いため、新しく成立する村議会は、構成員があまり変化しない可能性があります。
この場合、再度不信任案が可決される可能性が高くなるため、村長は議会を解散しても不利な立場にあるといえます。
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まとめ
大衡村の村議会は、定例会の会期中で、新年度予算案などが審議未了のままの解散となってしまい、萩原達雄議長は「予算も成立しないままの解散は納得できない」と批判しています。
しかし、首長による議会の解散権は、地方自治体の権力バランスをとるために法律で定められた正当な権限であり、これを批判することは出来ないでしょう。
憎むべきは、セクハラを起こし女性職員に苦痛を与えた村長の行動であり、それは法廷で裁かれていくべきものなのです。
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