2015年3月20日、さいたま市内で祖母が孫を刺殺する事件が発生しました。65歳の祖母は、なぜ可愛い孫に手をかけなければならなかったのでしょうか?
65歳祖母が孫の1歳男児を刺した理由
この事件は、3月20日午後2時頃から4時頃までの間に、さいたま市内の自宅マンションで、65歳の祖母が孫で1歳3ヶ月の男児の腹を包丁で刺して死亡させたものです。
近所の人は、加害者の祖母が、孫と一緒に仲良さそうに買い物をする姿を、度々見ていたということです。
知人は「えっ、あのおばあちゃんがという感じ。本当に優しくて温厚な感じで。私が会うときは大体3人。おばあさま、おじょうさま、お孫さん」と語っています。
祖母は、なぜ可愛い孫に手をかけなければならなかったのか?考えられるケースを想定してみました。
(事件現場・さいたま市南区)
男児が問題を抱えているケース
まず、考えられるケースは、男児が何か問題を抱えていた可能性です。
2007年に東京・日野市で、当時60歳の祖母が生後3ヶ月の孫に手をかけた事件では、孫の男児は脳に障害を抱えていました。
2014年には和歌山県で、72歳の祖母が15歳の孫の首を絞め、頭を金づちで殴っていますが、孫は不登校で、家庭内での問題行動がありました。
いずれも祖母が孫の将来を悲観した事件ですが、今回、まず考えられる動機としてはこのパターンでしょうか。
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祖母が問題を抱えているケース
次に考えられるのは、祖母の方が何らかの問題を抱えているケースです。
2013年、群馬県で65歳の祖母は、9歳と7歳の孫娘と無理心中しましたが、生前祖母は悩んでいる様子を見せていたということです。
2008年には千葉県で、当時77歳の祖父により、4歳の孫娘を含む一家4人が犠牲となりましたが、祖父は心臓や精神上の疾患を抱えていました。
これは加害者が問題を抱えることにより追い込まれ、力の弱い幼い子供が巻き込まれるケースですが、このパターンも十分に考えられます。
まとめ
今回の埼玉県の事件では、被害男児は母親とともに一時的に祖母の自宅で暮らしていたということです。
動機はこの辺の事情から生まれているのでしょう。
年齢を重ねた祖母にとって、孫の面倒を見るという事は、周囲が思うより精神的にも肉体的にも大変なのかもしれません。
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