大阪で交通取り締まり中の警官がひき逃げされ、亡くなった事件から10日以上が経過しますが、犯人逮捕の報せはありません。
なぜ、犯人はなかなか逮捕されないのでしょうか?
◆大阪警官ひき逃げ事件
この事件は、2015年3月12日、交通取り締まり中の50歳の警官が、停車させようとした軽ワゴン車にひき逃げされ、犠牲となった事件です。
防犯カメラの映像や目撃情報があり、車種もナンバーも特定されているため、犯人逮捕は時間の問題とおもわれましが、10日以上経過した現在も逮捕されていません。
犯人逮捕に時間がかかっている理由を考察します。
◆複雑な利用形態
警察が車の所有者を調べたところ、犯行に使われた車はレンタカーであったことが分かりました。
警察は次に、レンタカーの借り主を調べていますが、借り主は自動車の修理工場で、修理車両の代車として更に又貸しが行われていました。
代車として貸した相手からは当初、修理工場に対して「車が動かなくなった」と連絡がありましたが、現在は音信不通になっています。
修理工場が代車としてレンタカーを使うのはよくあることですが、相手素性の確認はレンタカー会社よりも緩いため、犯人特定に時間を要する原因となっています。
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◆ナンバーの付け替え
事件があった翌日、犯行車両であるダイハツ・ムーブラテは、大阪市平野区の駐車場に乗り捨ててあったのを発見されました。
しかし、この車につけられていたナンバープレートは、元々の「堺」ナンバーから「なにわ」ナンバーに付け替えられていたことが分かっています。
ナンバープレートの偽造は素人では難しく、ここに専門的・組織的な違法グループの影が感じられます。
ナンバー偽造による撹乱と違法グループの存在も、事件解決を遅らせている原因と言えるでしょう。
◆まとめ
(平成25年版 犯罪白書より)
警察の統計によりますと、死亡ひき逃げ事件犯人の検挙率は98.8%と、極めて高い検挙率となっています。
殉職した警部のため、大阪府民のためにも、今回の事件が残りの1.2%とならないことを願います。
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