2015年春の甲子園では熱戦が展開されており、史上5校目の夏春連覇に挑む大阪桐蔭は初戦で東海大菅生を8‐0で破り、順当にコマを進めています。
しかし、そんな熱戦を吹き飛ばす寒いニュースが飛び込んできました。
1億円超を飲食費に不正流用?
関西屈指の進学校であり、甲子園でも名高い大阪桐蔭中学・高校が、10年以上前から不正会計を行っていたことがわかりました。
生徒の教材費などを必要額より多く保護者から徴収し、余剰金を裏金として隠し口座にプールし、1億円超を飲食費などに不正流用していたということです。
これ以外にも複数の隠し口座や使途不明金が見つかったということで、不正な会計処理が常態化していた疑いが持たれています。
大阪桐蔭とは?
大阪桐蔭中学・高校は、学校法人大阪産業大学が運営する、大阪府大東市にある男女共学の私立校です。
関西屈指の進学校であるとともに、高校野球など体育会系の活動も活発で、卒業生には中田翔 選手を始め、プロスポーツ選手がズラリと名前を揃えます。
ちなみに、同じく高校野球の強豪・桐蔭学園(神奈川県)とは運営主体が異なり、姉妹校などの関係もありません。
奈良県にも桐蔭高校がありますが、県立校でありこちらも無関係です。
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大阪桐蔭の罪と罰
概要の報告を受けた大阪府は「保護者に返すべき金で、非常に悪質」としており、私学補助金の大幅減額処分に踏み切る方針です。
同校に対する私学補助金は2013年度実績で約5億円ということであり、どれくらいの減額となるかは分かりませんが、厳しい措置が取られることとなるでしょう。
また過去には、不正会計が「業務上横領罪」を問われた事件もあり、事態がどこまで拡大するか、予断を許さない状況です。
業務上横領罪とは、業務上自分が占有している他人の物を横領する罪であり、刑法第253条により10年以下の懲役が科されます。
まとめ
大阪桐蔭を運営する学校法人・大阪産業大は、弁護士らによる第三者委員会を設置し、その調査過程で今回の裏金問題が発覚しました。
2014年7月、ガバナンスの強化と改善のため新理事長に就任した、元検事総長で顧問弁護士の土肥孝治氏は、この局面を打開することができるのでしょうか?
いや、もしかしたら、この問題があったから検事出身の土肥氏が選ばれたのかもしれません。
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