福井・孫の赤ちゃん(ひ孫)に手をかけた70代曾祖母の罪と刑罰は?

2015年4月5日、産まれたばかりのひ孫を殺害したとして、曾祖母(そうそぼ:祖父母の母のこと)が逮捕されました。

孫の赤ちゃん(ひ孫)に手をかける

殺人の疑いで逮捕されたのは、福井県内に住む70代の曾祖母です。
曾祖母は3月31日午後1時頃、自宅で同居する未成年の孫が出産したばかりの乳児を窒息させ、死亡させた疑いが持たれています。
乳児は、妊娠約10カ月で生まれた体重約3000グラムの女の子で、曾祖母は未成年の孫が自宅トイレで出産した乳児を別の場所に移動させ、死亡させたとみられています。
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(福井県警察本部)

「妊娠に気付いていなかった」

曾祖母は乳児を殺害後、出産に伴う出血がひどかった少女を自家用車で病院に搬送し、不審に思った病院関係者が福井県警に通報しました。
通報を受けた県警が乳児の遺体を確認し、曾祖母から事情を聴いていましたが、曾祖母も少女自身も「妊娠に気付いていなかった」と話しているということです。
なお、警察は母親である未成年の少女の特定を避けるため、曾祖母の名前や住所、年齢、認否を明らかにしていません。

70代曾祖母の罪と刑罰は?

曾祖母は、未成年の孫が自宅トイレで出産した乳児を別の場所に移動させ、死亡させたとみられています。
人を殺した者は、刑法第199条の殺人罪を構成し、死刑または無期もしくは5年以上の懲役が科せられます。
「5年以上の懲役」では刑の上限がないように見えますが、有期懲役の期間は刑法第12条により20年以下(1ヶ月以上)とされています。

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過去の類似した事件

過去の類似した事件としては、2015年2月に同じ福井で発生した乳児死亡事件が上げられます。
この事件で、17歳の母親は自宅のトイレで出産した女児を殺害し、福井市の馬渡川に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の容疑で逮捕されました。
同じ福井県で時期も状況も似通っており、今回の事件と同じ事件かと思いましたが、加害者が母親なのか・曾祖母なのか、という点で大きく異なっています。

まとめ

何とも疑問の残る、後味の悪い事件です。
出産した少女の年齢が分かりませんが、妊娠に伴う身体の変化に、自分で気がつかないという事が本当にあるのでしょうか?
逮捕されたのは曾祖母ですが、本当に曾祖母がやったのでしょうか?やったにしても自分の感情や利益のためではないでしょう。
刑法で罪に問われるのは曾祖母ですが、道義的に非難されるのは、乳児の母親、そして無責任な父親であるべきです。
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