2015年3月、部下の女性に対するセクハラ疑惑で一斉を風靡した、宮城県大衡村の跡部昌洋村長が、3週間ぶりに姿を見せ、記者会見を開きました。
会見で語られた中で、注目されている3つのポイントについて解説します。
1.セクハラ疑惑について
まず、女性職員に対するセクハラについては、「全くなかった」と断言しました。
女性職員を出張に同伴させた理由については、「担当課としての随行もある。男女雇用機会均等の中で、男性だけでなく女性も見聞を広めるのは大事だ」と正当化しました。
跡部氏と女性職員の関係継続を誓う誓約書については、「女性職員が自ら書いた」、
「殿」と呼ばせたことについては、「呼べと命じたことはなく、互いの呼び名が『殿』『姫』だった」と説明し、いずれも強制を否定しました。。
女性職員にアパートの合鍵を渡した事とメールを送りつけたことは認めましたが、「渡した趣旨は話せない」「メールの数は分からない」と部分的な認定に留まりました。。
(跡部昌洋氏・画像)
2.裁判について
跡部昌洋氏は女性職員から、セクハラにより精神的苦痛を受けたとして、1000万円の損害賠償請求を仙台地裁に提訴されています。
これに対し、裁判では請求棄却を求めるとともに、今後、名誉毀損で女性に損害賠償の訴えを起こす考えを示しました。
名誉毀損に関しては、民事事件と刑事事件と両方があり、民事に関しては民法第709条・710条などで名誉毀損に関する規定がなされています。
民法上の名誉回復の手段は金銭による賠償が原則ですが、メディアに謝罪広告を出させることによって、社会的評価の回復を図るケースもあります。
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3.村長辞任と出直し選について
跡部氏は、村議会で不信任決議がされた際、村長辞職をせずに村議会を解散し、その後結局は辞職したことで批判されました。
この事については、「2回も選挙があると住民に迷惑を掛ける」と説明し、8月に予定される村議選を村長選と同日にする狙いだったと説明しました。
なるほど、確かに、不信任決議時点で村長辞職を選んでいたら、4月に村長選、8月に村議選をやることになったでしょう。後付けの理由かもしれませんが、一定の合理性はあります。
注目されていた出直し選への出馬に関しては、「体調が戻っておらず、立候補は断念したい」と述べ、誰かを推薦することも否定しました。
なお、退職金1100万円については、「規定通りいただきたい」と明言しています。
まとめ
セクハラの疑惑に関しては断定は出来ませんが、どう見ても女性職員に分があるように見えます。男女雇用機会均等法がセクハラ正当化の道具として使われ、法律を草稿した人は泣いています。
真実は裁判で明らかとなっていくと思いますが、女性職員側は村長に対する刑事告訴や副村長に対する民事提訴も匂わせており、ますますこの問題からは目が離せません。
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コメント
このセクハラ事件は、何となく胡散臭いんですよね。
女性職員の言い分には、多くの疑問があります。
①なぜ、今になって提訴に及んだのか?
長きに渡ってセクハラを受けてたと言うなら、もっと早く訴えるべきだった。
②女性は既婚者だが、夫にも相談しなかったのか?
既婚者同士が配偶者に内緒で性行為をしたなら、単なる不倫。
③役場内でも関係を強要されたと言うが、なぜ大声で拒否しなかったのか?
二人で会うための部屋まで借りていたというのだから、女性はそこに通っていたということ。
④殿・姫と呼び合っていたそうだが、嫌なら拒否すれば済むこと。50歳を超えた女性が拒否できないはず はない。
いろいろと状況を鑑みれば、これは村長と女性職員の「不倫」と言わざるを得ません。
この女性、案外「くせもの」です。
なるほど、そういう見方も出来ますね。
裁判でどこまで明らかにできるか?
法治国家・日本の自浄能力に期待しましょう。