「トイレが臭い」などと腹を立て、夫の顔を包丁で切りつけたとして、妻が逮捕されました。
トイレが臭い!
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、大田区の会社員で夫の妻である29歳の女です。
妻は、4月12日午後、大田区の自宅でトイレから出てきた夫(34)に、「こんな臭いトイレでは息子(3)が用を足せない」などと怒り出したそうです。
そして、包丁を持ってきて夫の左ほおを切りつけ、ケガをさせた疑いが持たれています。
悲鳴を聞いた通行人の通報で警察官が駆けつけたところ、夫婦は玄関でつかみあいのケンカをしていて、手に包丁を持っていた妻は現行犯逮捕されました。
妻は「包丁は向けたが、殺そうという気持ちはなかった」と容疑を否認しています。
夫を切りつけた29歳妻の罪と罰
妻は、「トイレが臭い」などと腹を立て、包丁で夫の左ほおを切りつけ、ケガをさせた疑いが持たれています。
人を殺そうとして未遂に終わる行為は、刑法第203条の殺人未遂罪を構成し、刑法第199条により死刑または無期もしくは5年以上(20年以下)の懲役が科せられます。
ただし未遂であるため、刑法第43条により、その刑を減軽することができます。
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類似した事件の裁判例
過去の類似した事件としては、2014年に熊本県で発生した事件が上げられます。
この事件で75歳の男は、同居する三男の妻をおので切りつけて殺害しようとした後、自宅に火をつけ全焼させ、殺人未遂罪などに問われました。
熊本地裁は公判で、「頭部めがけておのを2回振り下ろす殺意の強さは悪質」と指摘しました。
一方で、動機となった三男の暴言などについて「(三男の)妻が誘発したものであり、本件の経緯、動機に酌むべき点が多く、被告の責任の程度は大きいとは言えない」としました。
判決は、懲役8年の求刑に対し、懲役4年6ヶ月が言い渡されました。
まとめ
今回の事件の夫婦は、日頃からケンカが絶えなかったそうです。
悲鳴を聞いた人が通報して警察官が来るまでに、結構な時間が必要だと思いますが、それでもケンカが続いていたとは…相当な執念があったのでしょう。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言いますが、もはや夫婦喧嘩のレベルではありませんね。
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