2015年4月29日、東京都台東区で、区立中学校の校長が逮捕されました。
20代女性を尾行しアパートに侵入
住居侵入の疑いで逮捕されたのは、台東区立駒形中学校の59歳の校長です。
校長は、4月29日午前1時過ぎ、帰宅途中の20代女性の後をつけ、不審に思った女性が自分と同じアパートに住む同僚の部屋に逃げ込んだところ、玄関のドアを開けたということです。
女性が悲鳴を上げたため、校長は近くを通りかかった男性に取り押さえられました。
校長は、教職員の歓送迎会に出席したあとで、「酒に酔っていて、帰る方向が一緒だったので、女性の後をつけて行った」と供述しているということです。
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東京・台東区立駒形中学校59歳校長の罪と罰
校長は、深夜に20代女性の後をつけ、女性が逃げ込んだアパートの部屋の玄関ドアを開け、勝手に入ろうとした疑いが持たれています。
正当な理由がなく人の住居に侵入する行為は、刑法第130条の住居侵入罪を構成し、3年以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。
住居侵入罪は刑法第132条により、仮に未遂であっても罪となり、罰せられることとなります。
類似した住居侵入事件の罪と罰
過去の類似した事件としては、2010年に愛媛県で発生した住居侵入事件が上げられます。
この事件で、47歳の中学校教諭(当時)は、接客業の女性(当時20歳)宅に侵入し、下着や水着など計約35点を盗んだとして、住居侵入と窃盗の罪に問われました。
松山地裁は公判で、「高い倫理観が求められる教職の立場にあって、同種犯罪を繰り返し、教職員への信頼を失墜させかねず社会的影響は大きい」と指摘しました。
判決は、懲役1年6ヶ月の求刑に対し、懲役1年4ヶ月、保護観察付き執行猶予3年が言い渡されました。
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まとめ〜東京・台東区立中学校長事件〜
区の教育委員会は「学校教育に対する信頼を損ねたことは遺憾の極みで、再発防止に全力を挙げて取り組んでいきたい」とし、処分を検討することにしていますが、当然です。
今回は女性が機転を利かせて事なきを得ましたが、そうでなければ校長は、女性の部屋に入り込んで、一体何をするつもりだったのでしょうか?
女性は無事で何よりですが、唯一残念なのは、発見が早かったがために、校長が真にやろうとした犯罪の罪と罰を問えない事です。
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