2015年5月7日、鳥取県倉吉市の自宅で、生後4カ月の長女に暴行を加え殺害した父親が逮捕されました。
◆生後4ヶ月の長女を虐待
殺人容疑で鳥取県警倉吉署に逮捕されたのは、21歳の会社員の父親です。
父親は、5月6日午前7時半頃から午後1時10分頃の間に、鳥取県倉吉市米田町の自宅で長女の腹部を殴打するなどして殺害した疑いが持たれています。
父親は殴ったこと「は」認めているという事なので、「殺人容疑」は否定しているものと思われます。
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◆21歳虐待父の罪と罰
父親は、自宅で生後4ヶ月の長女の腹部を殴打するなどして、長女を殺害した疑いが持たれています。
殺害の故意をもって他人の生命を奪う行為は、刑法第199条の殺人罪を構成し、死刑または無期もしくは5年以上の懲役が科せられます。
5年以上といっても無限に刑期がある訳ではなく、有期懲役は刑法第12条第1項により、最高20年とされています。
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◆過去の類似した虐待事件判決
過去の類似した事件としては、2010年に大阪府寝屋川市で発生した、虐待事件が上げられます。
この事件で、当時26歳の父親は、1歳の長女の頭部付近を平手で強打し、床に打ちつけさせるなどして死亡させ、殺人罪に問われました。
大阪地裁は公判で、「幼児の生存は、親に全面的に依存しており、(中略)児童虐待、特に幼児虐待については極めて厳しい非難を免れない」と指摘しました。
その上で、「検察官の求刑は、犯行の悪質性や両被告の態度の問題性を十分に評価したものとは考えられない」などとし、求刑の5割増しにあたる懲役15年の判決を言い渡しました。
◆まとめ
また、子供が犠牲となる悲しい事件が起きてしまいました。
詳細はこれから明らかになると思いますが、(1)母親は何をしていたのか?(2)児童相談所は虐待の兆候を掴んでいなかったのか?(3)他に兄弟はいないのか?などが焦点となってきます。
子供が犠牲になる事件は、本当にもうたくさんです。本気で無くそうとしなければ、同じ悲しみは、また繰り返されてしまうでしょう。
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