2015年5月11日、千葉市稲毛区の小学校で、給食のごはんにたばこが混入しているのが見つかり、保健所などが混入の経緯を調べています。
◆千葉給食・たばこ混入
給食にたばこの混入が発見されたのは、千葉市稲毛区の千草台東小学校です。
5年生のクラスで給食の配膳をしていた児童が、ごはんの中に、たばこのフィルター1本が入っているのに気が付きました。
学校は、全校生徒にごはんを食べないよう指示しましたが、すでにおよそ200人が食べており、このうち6年生の児童1人から「たばこの葉が入っていた」との申し出がありました。
この日の夜、この生徒は、目が充血し鼻血が出るという症状が出ましたが、たばことの因果関係は分かっていません。
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◆なぜ・たばこが混入?
たばこが混入していたごはんは、千葉県大網白里市の業者が納入したもので、保健所はこの業者を立ち入り調査しました。
業者は警察に相談しているほか、千葉県学校給食会は専門の機関に、たばこのDNA鑑定を依頼するなどして混入の経緯を調べています。
なぜ、たばこが給食に混入したのでしょうか。考えられる理由を検証したいと思います。
◆考えられる理由とは?
まず考えられるのは、何者かが故意に入れた可能性です。
2013年に発生した「アクリフーズ混入事件」では、会社の処遇に不満を持ったアクリフーズ社の契約社員(当時49)が、工場で冷凍食品に農薬を入れ、逮捕されました。
2015年に発生した「つまようじ少年事件」では、15歳の少年が「騒ぎを起こして少年法を改正する」目的で、商品につまようじを混入させるなどしました。
このように、食品への異物混入で多いのは、「何かを訴えたい」という思いが、世間の注目を集めるため、故意に異物混入するケースです。
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◆過失で混入するケースも
2015年2月には、福岡・北九州市の給食の米の中に、約4ミリ四方の青いプラスチック片一つが発見されました。
北九州市の教育委員会は、万一の健康被害を考え、市内の全小中学校計201校・約8万食分の米飯提供を取りやめました。
調査の結果、プラスチック片は稲刈りの時に混入しており、精米の段階で通過する「色彩選別機」の感度が弱かったため、給食米に混ざってしまった事が分かりました。
◆まとめ~千葉給食混入事件~
このように、過失により異物が混入するケースもありますが、今回見つかったたばこフィルターはプラスチック片よりもかなり大きく、過失での混入は考えにくいのではないでしょうか?
千葉市教育委員会は「二度と起こらないよう努めて参ります」とコメントしていますが、努力して防止できるのは、「過失による混入」だけです。
異物混入で世間を騒がせる「劇場型犯罪」を本当の意味で阻止するためには、格差問題や少年犯罪、原発、貧困、高齢など、様々な社会の闇にメスを入れる必要があります。
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