大阪で中学1年生の男女が犠牲となった事件では、犯人と思われる45歳の男「Y」が逮捕されました。
犯罪史に残る悲惨な事件はなぜ起きたのか?
「Y」のFacebookから事件の背景を分析します。
◆2015年6月5日の記事
>(6月)初っ端の週の金曜日に事故 明日は土曜日ダァ〜と浮かれていたみたいやな、
>相手の車はほぼ無傷だったけどこっちは廃車….
Yは、6月5日の金曜日に、自動車事故を起こしたようです。
車対車の物損事故でしたが、車を新しく乗り換えてからわずか2週間で、Yの車は廃車となり、自称ポジティブなYも落ち込みました。
それからは、やる事なす事が全て裏目に出てしまい、頑張り続けている自分に疑問を持つようになっていきます。
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◆2015年6月22日の記事
>22日の月曜の晩だったかな、これには書けないけど宿舎でチョットやらかしてしまい
>それが原因で先週の土曜日に退職届を提出して来ました
詳しい事情は分かりませんが、Yは職場でトラブルを起こし、仕事を失います。
自動的に宿舎も退寮となるため、福島では住む場所がなくなり、自分の車を拠点とした就活生活に入りました。
車も買い替えたばかりで貯金も底をつき、金・仕事・住む場所がないという三重苦の状態ですが、「しっかり頑張って乗り越えたい」と前向きなコメントが見られます。
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◆2015年7月5日の記事
>卒業してからメッチャ波瀾万丈の人生を歩んで来た俺
>当時の俺はこんな人生になるとは夢にも思わなかったはず。
>どこで間違ったんだろう…..(笑)
再就職の目途がついたため、Yは地元・大阪へ帰ります。
そして、30年ぶりに母校である「枚方市立第四中学校」へ立ち寄りました。
中卒のYにとって、母校である中学校は感慨深かったのでしょう、「どこで間違ったんだろう…」と思わず本音ともとれるコメントを残してしまいました。
◆2015年7月10日の記事
>あ〜やってもうたぁ〜(涙)
Yは、車から降りる時にiPhoneを落とし、完全に破損してしまいました。
何気ない日常の一コマですが、これも「やる事なす事すべてが上手くいかない」の一部分となっています。
◆2015年7月15日の記事
>大阪最後の夜
>久しぶりに昔稼がせて貰った思い出の場所を見に行きました
Yは、仕事に復帰するため福島に戻ることになり、最後の夜に「あいりん地区」を訪れます。
あいりん地区とは、大阪・西成にあるドヤ街の通称ですが、ここで稼いでいたという事ですから、日雇い労働をしていたのか、労働者相手の商売をしていたのでしょう。
あいりん地区には路上生活者が多く、Yも一時期住居がない状態でしたので、この街にシンパシーを感じたのかもしれません。
◆2015年8月11日の記事
>やっぱ、地元最高です
>帰って来たなぁ〜って感じ
Yは盆休みで、再び地元・大阪へ帰ってきました。
この2日後、犯罪史に残る「凶行」に及ぶことになりますが、この時のYの胸中は、どのようなものだったのでしょうか?
◆2015年8月14日の記事
>暑〜
>早ければ今夜にでも大阪出発するので最後の大阪を満喫
これが、幼い中学生の男女に手をかけて、わずか数時間後、FBに投稿されたコメントです。
アップされた画像には、通天閣が写っていました。
Yは、「犯行に及んだのは同乗者だ」と主張しており、警察はYの単独犯との見方を強めていますが、確かに、このFBを見る限りでは、Yが事件に関係したとは信じられないほど屈託のない文章です。
◆まとめ
これまで見てきた通り、Yは事件の数ヶ月前に仕事を失い、挽回をはかりながらも上手くいかない様子がFBから読み取れます。
凶行におよぶに至った直接のきっかけは何だったのか?
本当に同乗者がいたのか?
これらの疑問は、FBではなく、これからの捜査や裁判の過程で明らかになってくるでしょう。
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