2016年4月、バドミントンの桃田賢斗選手が、闇カジノに出入りしていた問題が発覚し、注目が集まっています。
桃田賢斗選手が犯した罪と、社会に与えた影響とはどのようなものだったのでしょうか?
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◆事件の概要
桃田賢斗選手は、2014年8月、世界選手権で訪れたデンマークで賭博を初めて経験しました。
2014年10月、先輩の田児賢一選手に誘われたのをきっかけに、今回問題となっている錦糸町のカジノ店に通い始めます。
これまで、闇カジノに計6回通い、1度に数万から10万円を賭け、トータルで約50万円負けていました。
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◆桃田賢斗選手の罪と罰
日本の刑法は、基本的には「日本国内において」罪を犯した人に適用されます(例外あり)。
従って、デンマークでの賭博行為は、選手としてのモラルの問題はともかく、違法性はありません。
違法性が問われるのは、錦糸町の闇カジノにおける賭博行為。
日本国内で賭博をする行為は、刑法第185条の「単純賭博罪」を構成し、50万円以下の罰金、または科料が科されます。
科料とは、軽い財産刑のことで、1万円未満の金銭を強制的に徴収されます。
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◆常習賭博罪
さらに、「常習として」賭博をした者は、刑法第186条第1項により、3年以下の懲役に格上げされます。
常習かどうかの判断は、賭博行為の内容、賭けた金額、賭博行為の回数、前科の有無などを総合的に判断されます。
先輩の田児選手は、闇カジノに約60回通い、負けた金額が約1000万円ということなので、常習性を問われる可能性があるでしょう。
◆重大な処分
こう言ってはなんですが、単純賭博罪であれば罰金刑のみであり、最高50万円の罰金を支払えばそれで終わりです。
しかし、バドミントンのトッププレイヤーである桃田選手にとっては、もっと重い処分が待ち受けています。
それは、オリンピック委員会に対して、バドミントン協会の推薦を得られないこと。
バドミントン協会は、4月10日に緊急理事会を開き、処分を決定する方針ですが、見通しは非常に厳しいです。
◆まとめ
桃田賢斗選手の賭博行為が明らかとなった4月7日、皮肉にも桃田選手の世界ランクは4位から2位へと浮上しました。
幻となるであろうリオ五輪のメダル。
幸いにも、桃田選手は21歳と若く、この借りは4年後の東京で返してほしいと思います。
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