ジャングルジム転落6歳女児の『家族』~父親はおらず 無職兄と母親と3人暮らし

生命に関わる事件・事故

2021年8月1日、6歳の女の子が、ジャングルジムから落ちたとして亡くなりました。

この女の子と家族に、いったい何があったのでしょうか?

◆ジャングルジム転落6歳女児

2021年8月1日午前9時40分ごろ、滋賀県大津市北大路3丁目の公園で、

子どもがジャングルジムから落ちて意識がない

と119番通報があり、事件が発覚しました。

公園の名前は、北大路3丁目東児童遊園地です。[1]

救急車が駆け付けたところ、6歳の子供が倒れていて、約1時間後に搬送先の病院で死亡しました。

亡くなったのは、大津市園山2丁目に住む、小学校1年生の女の子です。

公立に通っていたとすれば、女の子が通っていたのは大津市立富士見小学校ということになります。

警察は当初、

体に目立った外傷はなかった

と発表していました。

◆17歳の兄

女の子が亡くなった時、一緒にいたのは年の離れた17歳の兄でした。

兄は、

妹と一緒に遊んでいた。妹はジャングルジムから落ちた

と説明。

世間からは、

お兄ちゃん一生トラウマになるだろうな…自分を責めないで欲しい。

と、同情の声が上がっていました。

しかし事件は急展開を見せます。

事件から3日後の8月4日、滋賀県警は17歳の兄を逮捕したのです。[2]

逮捕容疑は傷害致死罪

兄は、7月下旬~8月1日の間、大津市内の自宅で、複数回にわたって妹の腹や背中を殴ったり蹴ったりする暴行を加えたと見られています。

詳しく調べたところ、女の子の背中や手足などには、約100か所の皮下出血がありました。

肋骨が折れ、右副腎が破裂いていたことも分かっています。

◆同居の母親

暴行が繰り返されたと見られる自宅には、女の子と兄以外に、母親が同居していました。[3]

おそらくですが、母親は仕事に出て不在。

兄は「無職少年」ということなので、高校にも行かず、仕事もせず、家にいる状態。

女の子は普段は小学校に行っていたのでしょうが、夏休みで兄と2人きりになってしまいました。

それにしても、複数日にまたがっているのであれば、母親は気付けなかったのでしょうか?

お風呂は母親と一緒じゃなかったのでしょうか?

後から言っても仕方ありませんが、色んなことが悔やまれてしまいます。

◆兄の罪と罰

なお、逮捕容疑の傷害致死罪は、刑法第205条により、

身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、3年以上の有期懲役に処する。

とされています。

ただし、兄は17歳で未成年なので「少年法」の対象となります。

16歳以上で被害者を死亡させているので検察官送致となり、原則として起訴されることになります。

◆まとめ

今回は、滋賀県で起きた悲しい兄妹の事件について見てまいりました。

母親は虐待に気がついていなかったのか、父親は何故いないのか…などはこれから明らかとなっていくでしょう。

女の子のご冥福をお祈り申し上げます。

◇脚注

  1. ABCテレビ 2021年8月1日 ジャングルジムから落下か 小1女児が死亡 大津市
  2. 読売新聞 2021年8月4日 「ジャングルジムから落ちて」死亡の女児、皮下出血100か所…通報の17歳兄を傷害致死で逮捕
  3. 京都新聞 2021年8月4日 ジャングルジム6歳女児「転落死」、10代の兄を傷害致死容疑で逮捕

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