2016年5月19日、沖縄県うるま市で行方不明中だった女性が、遺体で発見されました。
今回は、被害に遭った女性を取り巻く『家族』を追って行きたいと思います。
◆行方不明20歳女性
今回の事件の被害者は、沖縄県うるま市に住む、20歳の会社員の女性です。
女性は、4月28日夜に行方が分からなくなったまま、3週間が経過していました。
家族らによると、行方不明になる前、女性がツイッターで「嫌な事があった」という趣旨の投稿をした後、本人のアカウントが消去されたということです。
うるま市内で情報提供を呼び掛けるチラシを配布するなど、家族は女性の無事を願い、友人たちはSNSで情報提供を呼びかけました。
しかし、5月19日、恩納村の県道104号沿いで女性の遺体が発見され、歯形や歯の治療痕から、行方不明の20歳女性と確認されます。
女性は、2015年11月から、ショッピングセンターに勤めていました。
店長によると、勤務態度は真面目で、明るく気配りのできる女性だったということです。
◆実家の母親
亡くなった20歳の女性の実家は名護市にあり、51歳の母親が暮らしています。
無事だと信じていました。成人式の日に『2次会だ、3次会だ』と言って楽しそうに家から出て行ったんですけどね。まだ信じられません
母親が、被害女性と最後に顔を合わせたのは、2016年1月の下旬。
成人式を終え、「仕事も楽しく頑張っている」と話しており、その後も時々届くメールは、いつも母を気遣う内容でした。
行方不明になる数日前に届いたものにも「ちゃんと体調管理してね」とあったという事です。
遺体発見の日、警察に呼び出された母親の頬は緊張でこわばり、目に涙をためていました。
そして最悪の結果に―。
(容疑者を)私の手で殺したい。本当に殺したい
お母さんは感情を露わにしています。
◆父親は?
今回の事件、被害に遭った20歳の女性の父親の存在は、まったく報じられていません。
今年1月の成人式には、「祖父母や叔父、叔母と新たな門出を祝った」とされているので、父親はいなかったと考えられます。
◆兄弟はいる?
被害に遭った20歳の女性は一人っ子だったので、兄弟はいません。
いとこの中でも一番年下だったこともあり、親族みんなに可愛がられていたそうです。
◆うるま市の同居男性
被害に遭った20歳の女性には、うるま市で同居する男性がいました。
男性とは1年ほど前に知り合い意気投合し、結婚を前提に幸せな同居生活を送っていたということです。
行方不明になった4月28日午後8時ごろ、同居男性に「ウオーキングしてくる」とLINEでメッセージが送られています。
男性が29日午前2時ごろ「今から帰る」と返信したところ、「既読」と表示されましたが、返信はありませんでした。
男性が帰宅したところ、被害女性は自宅におらず、電話もつながりません。
男性は女性の家族と相談し、4月29日午前11時頃、行方不明者届をうるま署に提出しました。
◆まとめ
これまで見てきた通り、被害女性の周りには、温かく支えてくれた『家族』の姿がありました。
今回の事件の犯人は、20歳の女性の人生だけでなく、これらの人々の思いも踏みにじってしまったのです。
被害者のご冥福をお祈り申し上げます。
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