松戸・ベトナム国籍小3女児の『家族』~父、母、9歳娘と3歳弟

蜉蝣WORKS

2017年3月26日、千葉県我孫子市で小学校3年生女児の遺体が発見され、警察は殺人事件として捜査を進めています。

年端のいかないベトナム国籍の女の子に、一体何があったのでしょうか?

◆我孫子で発見、殺人・死体遺棄事件

今回の事件が発覚したのは、3月26日午前6時45分ごろ。

千葉県我孫子市北新田の排水路にかかる橋の下の草むらで、女児が倒れているのを釣りに来た男性が見つけ、警察に通報しています。

女児は死亡しており、衣服を身に着けておらず、首に絞められた痕がありました。

警察は殺人・死体遺棄事件と断定し、捜査本部を設置して捜査を進めています。

◆被害者は松戸在住のベトナム国籍・9歳の小3女児

変わり果てた姿で発見されたのは、千葉県松戸市に住む9歳の女の子です。

女児はベトナム国籍ですが、松戸市立六実(むつみ)第二小学校に通う3年生でした。

9歳女児は3月24日朝、小学校の終業式に出席するために家を出ましたが、小学校へは登校しておらず、捜索願が出されていました。

女児の見た目は、

かわいいというよりはきれい。将来は女優さんになってもいいくらい。

と、少し大人びていたということです。

内面は人なつっこく、近所の女性が孫を連れて歩いていると、

あそぼ

と声をかけてきたこともありました。

放課後には、同じ年代の子がよく遊びに来ていたといいます。

AKB48が好きで、ヒット曲を上手に歌っていましたが、その歌声を聴くことはもうできません。

◆父親の職業は?

9歳女児の父親は、やはりベトナム国籍の34歳。

職業は自営業で、日本でソフトウエア開発をしており、日本語は堪能であったそうです。

9歳女児は24日、登校時間の午前8時20分までに姿を見せなかったため、学校が同8時半ごろに父親に連絡。

9時ごろからは、父親と教員で女児を捜しましたが見つからず、午後、松戸東署に捜索願を出しました。

一家は、2015年12月に川崎市から松戸市に転居してきたということです。

◆母親はFacebookで…

9歳女児の母親は、ベトナム国籍の30歳。

母親は、日本語をあまり話せませんが、女児が発見される前は、メディアの取材に対し

(去年12月の誕生日には)ケーキをプレゼントしました。無事に早く帰ってほしい

と語っていました。

また母親は、1か月ほど前に、自宅の前でたたずむ不審な男を目撃していました。

1か月前、スーパーに出かけた時に不審な男が家を見ていた。(男は)約1メートル70センチ、40歳以上、色の明るいシャツを着ていた

女児が発見される前の25日、母親は自身のFacebookに、ベトナム語でこう記しています。

娘よ、どこにいるの。家に帰っておいで。お母さんはつらい。きのうからずっと。家に帰っておいで。お母さんは誰に言えばいいのか。つらいよ

しかしこの言葉は、娘に届くことはありませんでした。

◆3歳の弟

被害に遭った9歳の女児には、3歳になる弟がいました。

事件当時、弟は母親とベトナムに帰省中だったそうです。

近くに住む会社員の女性は、

(女児は)弟を自転車に座らせ、動かしてあげていた。

と、姉弟で遊ぶ姿を覚えています。

◆まとめ

松戸市の教育委員会は、26日夜に記者会見を開き、

誠に残念で悔しい。一日も早く、小さい命を奪った者を探し出していただきたい

と語りました。

せめて犯人を逮捕して罪を償わせることが、小さな命への弔いとなることでしょう。

被害者のご冥福をお祈り申し上げます。

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