2017年6月6日、福岡県小郡市で発生した、母子殺人事件。
犯人はいまだ逮捕されていませんが、この事件に感じる疑問点を整理したいと思います。
◆小郡母子殺人事件
この事件は、小郡市内の住宅で38歳の母親と、小学生の子供2人が死亡しているのを、訪ねてきた姉が発見したことから発覚しました。
通報を受けた福岡県警小郡署は、当初「無理心中」と発表しましたが、その後「殺人事件」へと判断を変えています。
県警は、この家の父親である福岡県警の巡査部長から事情を聴くとともに、改めて現場の検証を行っています。
1.死亡推定時刻
犠牲となった3人のうち、子供2人の死亡推定時刻は6日午前0時から午前5時ごろまでとされています。
一方、警察官の父親は、午前6時45分に家をでていますが、出かける時は、
3人ともまだ寝ていた
と証言しており、時間的な矛盾を生んでいます。
それと、母親の死亡推定時刻だけは、午前0時から午前9時のあいだ。
なぜ、母親だけ死亡推定時刻が異なるのか、何か意味があるのでしょうか?
2.偽装工作
福岡県警は当初、子供2人の首には、ひもで絞めたような痕があったとする一方、母親の首には圧迫の痕はないとみていました。
だから「無理心中」と発表したのですね。
しかし、母親を司法解剖した結果、皮下出血の痕が見つかり、圧迫されたことによる窒息死の疑いがあることが判明。
犯人は、痕が残りにくい方法で首を絞めていた可能性があります。
普通の人は首を締めるのに、そんな方法があることを知りません。
完全にプロの犯行か、犯罪に詳しい人物か、または丹念に犯行の準備をしていたということでしょう。
犯人は練炭まで置いて、自殺に見せかけようとしています。
偽装をするということは、犯人は身内や怨恨のセンだということを物語っています。
3.育児の悩み?
警察官の夫と、発見者である母親の姉は、
(母親が)育児のことで最近悩んでいる様子だった
と話しています。
しかし、近所に住む69歳の男性は、
ちゃんとお子さんに気を配っている、明るい感じのお母さんに思えた
と証言しています。
随分と印象が異なるようではありませんか?
悩みは人それぞれなので何とも言えませんが、少なくとも精神科に通院していたなどの客観的事実があった訳ではなさそうです。
◆まとめ
福岡県警は、
慎重に捜査を進めている
と話しています。
それはそうでしょう、身内の警察官の家庭に発生した重大事件だけに、慎重になるのは理解できます。
しかし、慎重になりすぎて、事実を曲解してしまうことがないように、注意して頂きたいものです。
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