神奈川県秦野(はだの)市で、当時4歳の長男を虐待死させたとして、母親と当時の養父の男が逮捕されました。
まだ幼い男の子とその家族に、一体何があったのでしょうか?
◆神奈川秦野・4歳長男虐待死事件
この事件は、2015年8月23日午前11時ごろ、秦野市のアパートの一室で発生しました。
当時4歳の長男は頭部に暴行を受け、心肺停止状態で伊勢原市内の病院に運ばれ、急性硬膜下血腫で入院となります。
長男の体には、複数のあざがあったため、病院は搬送の翌日、神奈川県警秦野署に通報。
警察は、日常的に虐待があったとみて捜査していました。
事件から1年余りたった2016年10月8日、脳に酸素が届かなくなることによる蘇生後脳症により、長男は死亡しています。
◆32歳の母親
今回の事件で、傷害致死の疑いで逮捕されたのは、長男の母親(32歳)です。
母親は現在、神奈川県海老名市国分寺台に住み、飲食店従業員として働いているようです。
救急搬送時、母親は
兄弟で戦隊ごっこをしていて、あざができた
と、虚偽の説明をしていました。
また、警察の取り調べに対し
殺したのは、○○(養父)です
と容疑を否認しています。
◆53歳元養父
この事件で、もう一人逮捕されたのは、長男の元養父で、秦野市羽根に住む無職の53歳の男です。
元養父は、
知りません
と、容疑を否認しています。
養父を知る人は、
気さくな感じだったので、普通に挨拶してくれて、でも常にうるさかったんですよ。ただ普通に歩いてる音じゃなくて、ドンドンドンドンっていうのがあったんですけど
と話しています。
◆妹や他の兄弟
事件当時、養父と母親は、当時は婚姻関係にありましたが、現在は離婚しているようです。
長男は、母親の連れ子だったと言いますから、母親は初婚ではなかったのでしょう。
家族は、養父と母親、長男ともう一人の連れ子、両容疑者の間に生まれた子ども1人の計5人家族でした。
救急搬送時、母親は
兄妹で遊んでいる時に棒のような物で妹がたたいたらぐったりした
と話しているので、もう一人の連れ子のことなのでしょう。
自分たちの醜い行いを、幼い妹のせいにしようとしたのですね。
他の子ども2人は、事件発覚後に警察に保護されています。
◆まとめ
さらに、この事件が異様なのは、家族5人は母親の知人のアパートの一室で、知人家族4人と暮らしていたということです。
合計9人が暮らしていたことになりますが、どれだけ広いアパートなのでしょうか?
事件当日、知人家族の4人は留守だったと言いますが、日常的な虐待を知らなかったというのも不自然です。
この事件の真相は何なのか?
知人家族がカギを握っているのかもしれません。
◇編集後記
なぜ、愛する子供に手をかける事件が無くならないのでしょうか。
実際に子を殺めた親を取材し、3代前まで生育歴をさかのぼることで、検証した本があります。
“愛していたのに殺した”
という親たちは、自らはどのように育まれ、我が子をどのように育てていったのでしょうか?
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