2017年12月25日、大阪府箕面市で、4歳の男児が虐待死する事件が発生しました。
一風変わった共同生活を送る家族に、何があったのでしょうか?
◆大阪箕面・4歳男児虐待死事件
この事件が発生したのは、2017年のクリスマスの日。
場所は大阪府箕面市粟生間谷(あおまたに)西の団地の一室でした。
この部屋の住人は、犠牲となった男児とその弟、そして2人の母親。
しかし、事件の約1ヶ月前から、母親の交際相手である内縁の夫と、その知人の男も一緒に暮らしています。
◆犠牲となった4歳男児
“長男が息をしていない”
と、大阪府警箕面署に110番通報があったのは、12月25日の午前2時10分ごろ。
署員が駆け付けた時、4歳の男児は意識不明の状態で、居間のベッドに横たわっていました。
男児は病院に搬送されて死亡が確認。
死因は腹部への暴行による内出血で、顔や腹部などに、10カ所以上の打撲痕や“つねった痕”がありました。
◆26歳母親
犠牲となった男児の母親は26歳。
Facebookによると、母親は長崎県の出身で、中五島高校を卒業しているようです。
母親は、長男に対する殺人容疑で逮捕されましたが、警察の取り調べに対し、
“殴ったことはあるが、今回は暴力を振るっていない”
と、暴行を否定。
母親は、太った体型で人相が悪く、逮捕された時は、
“BLOCK ETERNAL BEATS!(永遠の鼓動をブロックしろ!)”
と書かれた黒いトレーナーを着ていました。
Facebookの可愛らしい写真との落差が激しく、とても同一人物とは思えません。
◆内縁の夫
同居していた内縁の夫は、24歳。
同じく、殺人容疑で警察に逮捕されています。
内縁の夫は、
“言うことを聞かず、しつけとして素手で殴った”
と容疑を認め、
“母親も一緒に殴った”
とも供述しています。
◆知人の男
もう一人、同居していた知人の男は、20歳。
この男も、殺人容疑を認めているとのことです。
それにしても、どういう事情で家族と同居していたのでしょうか?
◆2歳の弟
犠牲となった男児には、2歳の弟がいました。
男児と弟は、2017年5月に市立保育所に入りましたが、当初は1週間ほど通ってこなかったため、市の職員が自宅を訪問。
7月ごろには、兄弟が風呂に入らず、あまり服も着替えていないことに保育所職員が気づき、8月には本格的に家庭訪問を開始しています。
11月中旬から兄弟が姿を見せなくなり、12月上旬に職員が兄弟に自宅で面会すると、弟のほおにあざがありました。
母親は、
“階段から落ちた”
と説明し、弟も「落ちた」と話したということです。
◆まとめ
幼い子供にとって、一年で一番楽しいはずのクリスマス。
しかし男児にとっては、身勝手な母親と素性の分からない男たちによる“暴力の洗礼”が行われる聖夜でした。
せめて天国で、サンタクロースと出会って欲しいと願います。
男児のご冥福をお祈り申し上げます。
◇編集後記
なぜ、愛する子供に手をかける事件が無くならないのでしょうか。
実際に子を殺めた親を取材し、3代前まで生育歴をさかのぼることで、検証した本があります。
“愛していたのに殺した”
という親たちは、自らはどのように育まれ、我が子をどのように育てていったのでしょうか?
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